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自閉症漢方治療の臨床研究を開始

長い間準備してきた「自閉症漢方治療研究」が生命倫理審議委員会で承認された。
自閉症スペクトラム障害児童たちを2年間治療しながら正常範囲に何パーセントが回復するのか治療率を確認する長期観察研究である。
漢方薬を利用した自閉症治療研究としては最初の長期間研究になるだろう。

数多くの自閉症児童が治療を通じて好転することを経験したため、研究結果もこれに相応する結果が出ると期待される。
但し、何パーセントが正常範囲に出るのかについては正確な統計がなかったけど、今回の機会に厳格な研究結果が出るとみている。

論文作業はどのように研究作業をするのか設計する過程に様々な悩みが伴うようになる。
周りでは簡単な論文から始めるよう勧められた。
治療事例を一つや二つまとめて発表するケース論文から始めろという助言だ。
治療を通じて好転した事例は非常に多いため、ケース論文を書くのは難しいことではない。
しかし、国内学術誌に発表するのではなく、海外ジャーナルに発表することを目標とするなら、ケース論文で価値を認められるのは難しいことだった。

外国でも認定される規模のある論文を書くために研究設計について悩み続けた。
そうすると、多数の人が漢方薬を与えるグループと偽漢方薬を与えるグループの効果を比較する研究作業である「二重盲検法」で研究設計をするよう助言した。
論文で効果を立証する方法としては最高の信頼度を持つ方法である。

しかし、二重盲検法を使用するには決心がつかなかった。
一日でも早く治療するのが大事な自閉症スペクトラム障害の児童たちに偽漢方薬を与えるということ自体が容認しにくかった。
筆者はすでに漢方治療の効能を明確に知っている。
漢方薬を服用する自閉症児童と服用しない児童の間には治療速度から顕著な差が発生する。
そうなのに偽漢方薬を与えるというのはその期間中、治療を遅滞させる行為であるため、倫理的にも認めることはできなかった。

結局、ようやく選択した方法が長期間観察研究をする前向きな研究方法である。
要するに、自閉症児童たちに漢方薬を含め、最善の治療プログラムを提供して好転する比率の統計を出す研究だ。
若干の好転程度だけを立証するのであれば、3か月程度の観察研究だけでも可能である。
しかし、根本的な効果を確認したいと思った。
それで、2年間治療を通じて正常範疇に回復する治療率を確認する研究方法を採択することになった。

長期間の研究であるため、様々な困難が多い。
当面は研究を実行する過程で提供されるべき支援内容で経済的な負担も大きい。
また、長期間治療が持続できるように配慮し、管理する過程の困難も多いだろう。
研究者だけではなく、臨床研究の参加者も2年間の治療過程を誠実に臨まなければならないため、少なからぬ困難があるだろうと予想される。

それでも、自閉症スペクトラム障害の児童たちに必ず必要な研究課程なので、最初から最後まで無理なく進行できることを願う。
同時に自閉症児童を持った親たちもより多くの関心と参加をお願いする。

  • Recruitment of clinical research participants

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